分娩について
- ソフロロジー式分娩法
- カンガルーケア(早期母子接触)
- 早期母子同室
- 家族立会い出産
ソフロロジー式分娩法による、リラックスした状態でお母さんの産む力を
最大限に発揮できるようなお産と、
出生直後から母子を切り離さない支援が当院の特徴です。
-
ソフロロジー式分娩法とは
ソフロロジー式分娩法は、できるだけリラックスした状態で痛みの少ない出産を行うことを目的とした出産方法です。
妊娠中にイメージトレーニングをすることで自然にお産が楽しみになっていき、ポジティブにとらえることで痛く苦しいと思われる陣痛もプラスのエネルギーに変えていくことができます。
お産の時は、リラックスすることが大切です。しかし陣痛が押し寄せている最中「さあリラックスして下さい」と言われてもなかなかできません。
そのために、妊娠中から母親学級などで産前教育を受け、ソフロロジー法の音楽を聞きながらイメージトレーニングやエクササイズをします。
心と体の緊張と緩和を認識出来るようにすることで、どうしたらリラックスできるのかがしだいに分かってきます。
お産の時には、ソフロロジー法の呼吸法があなたをよりリラックスした状態にしてくれます。
リラックスしながらのお産で、産まれてくる赤ちゃんは元気そのもの。あなたの産後の回復にもとても良いのです。
そして何より、お母さんホルモンがたくさん出ることで、赤ちゃんに愛情が持て、育児がとても楽しく思えます。この愛情(母性愛)こそお母さんがこれから育児をしていく上で最も基本となるものです。
これがソフロロジー法の最大の長所でもあります。
スタッフは、妊婦さんの伴走者です。お産の時だけでなく、妊娠中からリラックス法や呼吸法を一緒に学んでいきましょう。
日本ソフロロジー法研究会 (sophrology.jp)より抜粋・修正
-
カンガルーケア
(早期母子接触)についてカンガルーケア(早期母子接触Skin to Skin)とは、産まれてすぐに裸の赤ちゃんをお母さんの胸に抱くことです。
産まれてすぐに赤ちゃんのお臍を切ってもらったら、お母さんのお腹の上に赤ちゃんを渡します。お母さんは、赤ちゃんを受け取り、お胸の上に抱っこしてあげてください。産声を上げ産まれてきた赤ちゃんは、お母さんに抱かれると落ち着きます。しばらくすると赤ちゃんのペースで、目を開けたり、首を持ち上げたりして、自ら胸を這い上がり乳首を探し出しおっぱいまでたどり着きます。
当院では赤ちゃん、お母さんの状態に合わせて60~90分間のカンガルーケアを行っています。60分とゆったりとした時間の中で赤ちゃんのタイミングでおっぱいへ吸い付くのを見守ります。十分にお母さんに抱かれ安心して初めての授乳ができた後、赤ちゃんは睡眠タイムに入ります。
優しいスキンシップをたくさん受けた赤ちゃんは愛情が深まり、ストレス耐性が上がるなどの効果があるといわれています。赤ちゃんはカンガルーケア中にお母さんの常在菌に触れ、母乳、特に初乳をしっかり飲むことで、その赤ちゃんに最良最適の腸内細菌がすみつき、細菌やウィルスの侵入から守ってくれます。※カンガルーケアは、赤ちゃんにSpO2モニターを装着し看護師が観察の元行います。
赤ちゃんやお母さんが体調不良の場合は中止します。
※帝王切開の場合も短時間のカンガルーケアを行うことができます。
当院ではベビーファーストで赤ちゃんを健やかにする取り組みを行っています。
生まれたての赤ちゃんを産婦さんが胸に抱くことで、母性のスイッチが入るとされる「プロラクチン」と「オキシトシン」というホルモンが脳から分泌されます。
このホルモンは「赤ちゃんがかわいい」と思える愛情ホルモンであり、おっぱいを出す母乳分泌ホルモンで、子宮収縮や、産後の出血を防ぎ、回復を促すホル モンでもあります。
同時に赤ちゃんも、自ら胸を這い上がって乳首を探して吸い始めると、安らぎホルモン「オキシトシン」が脳から分泌され情緒が安定します。五感も発達しており、この時にお母さんをしっかり捉えます。この時間は母子にとってまさにゴールデンタイムです。 -
早期母子同室
しっかりとカンガルーケアができゆったりとした時間を過ごした後、赤ちゃんとお母さんは、一緒のお部屋に戻ります。産まれてすぐの赤ちゃんと離れないことが、赤ちゃんとお母さんの絆を深めます。初めての赤ちゃんとの対面をゆっくりご家族でお過ごしください。赤ちゃんのお世話が難しい場合は、看護師がお手伝いします。
-
家族立会い出産
当院では、家族の絆を支援するためにもご主人様やお子様の立会い出産を行っております。
陣痛の入院時から付き添い、一緒にお産を乗り越え新しい家族(赤ちゃん)の誕生をお祝いしてあげましょう。24時間寄り添っていただくことができます。